で、当日。先回の最終地・撤退地点である県道210号支線(蓑川集落経由)に車をデポし出発したのが午前8時過ぎ。11里石の先の尾根筋に到着したのが午前10前。これも少し道に迷い1時間半ほど時間がかかってしまった。
そこから予土国境の黒滝峠までは尾根筋を辿るおおよそ6キロ、比高差250mほどのアップダウンルート。踏み込まれた道でもあれば往復12キロのピストンもなんとかなるかと思ったのだが、ルートは基本踏み込まれた道はなく、木立が茂る藪と腰というか胸まで埋まる笹や草の中を藪漕ぎ、草を掻き分けて進むしか術はない。時に現れる踏み込まれた道は林業の作業道のよう。快適さに惹かれ道を進むとあらぬ方向に連れて行かれる。山登りが好きな方には何事のこともないのだろうが、街道歩きの結果として峠を越えるため仕方なく山入りするわが身には延々と続く藪漕ぎは難儀した。
尾根筋から外れないように久万高原遊山会(以下「遊山会)」のサイトからダウンロードしGPSギアにプロットしたトラックを目安に、ひたすら藪の木々を踏みしだき、腰まで茂り足元の見えない笹原・草の中を歩くこと3時間、黒滝峠ははるかかなた、尾根筋スタート地点から3.5キロほどの猿楽岩の手前で時間切れ撤退となった。 時刻は午後1時前ではあるが、復路ピストンに必要な時間を考慮し尾根道は3時間で撤退と決めていた。ピストンで車デポ地に戻るために4時間ほどかかるだろうし、順調にいってもデポ地戻りは午後6時頃。往路の尾根筋への道などはすんなりと下れるとも思われず道迷いを考慮しての、途中、中途半端な地点ではあるがピストン復路へと折り返した。
当初の計画で黒滝峠まで辿りつかねば、と思ったのは車デポでのアプロ―チの段取り。黒滝峠の2キロほど先、水ノ峠の北には車の走れる大規模林道が整備されており、黒滝峠から先は大規模林道に車をデポし、黒滝峠をピストンし予土国境を越えた土佐街道を黒滝峠・水ノ峠、そして寄合の集落へと繋ぐことができそうと思ったからである。
そこから予土国境の黒滝峠までは尾根筋を辿るおおよそ6キロ、比高差250mほどのアップダウンルート。踏み込まれた道でもあれば往復12キロのピストンもなんとかなるかと思ったのだが、ルートは基本踏み込まれた道はなく、木立が茂る藪と腰というか胸まで埋まる笹や草の中を藪漕ぎ、草を掻き分けて進むしか術はない。時に現れる踏み込まれた道は林業の作業道のよう。快適さに惹かれ道を進むとあらぬ方向に連れて行かれる。山登りが好きな方には何事のこともないのだろうが、街道歩きの結果として峠を越えるため仕方なく山入りするわが身には延々と続く藪漕ぎは難儀した。
尾根筋から外れないように久万高原遊山会(以下「遊山会)」のサイトからダウンロードしGPSギアにプロットしたトラックを目安に、ひたすら藪の木々を踏みしだき、腰まで茂り足元の見えない笹原・草の中を歩くこと3時間、黒滝峠ははるかかなた、尾根筋スタート地点から3.5キロほどの猿楽岩の手前で時間切れ撤退となった。 時刻は午後1時前ではあるが、復路ピストンに必要な時間を考慮し尾根道は3時間で撤退と決めていた。ピストンで車デポ地に戻るために4時間ほどかかるだろうし、順調にいってもデポ地戻りは午後6時頃。往路の尾根筋への道などはすんなりと下れるとも思われず道迷いを考慮しての、途中、中途半端な地点ではあるがピストン復路へと折り返した。
当初の計画で黒滝峠まで辿りつかねば、と思ったのは車デポでのアプロ―チの段取り。黒滝峠の2キロほど先、水ノ峠の北には車の走れる大規模林道が整備されており、黒滝峠から先は大規模林道に車をデポし、黒滝峠をピストンし予土国境を越えた土佐街道を黒滝峠・水ノ峠、そして寄合の集落へと繋ぐことができそうと思ったからである。
で、今回その黒滝峠まで辿りつけず尾根筋の途中で引き返したわけだが、その引き返し点の直ぐ傍(数メートル南)まで猿楽岩付近まで続く林道が上ってきており、舗装はされていないが、木材伐採のトラックに踏み固められたためだろうか路面状況は結構、いい。これなら撤退地点まで車を寄せることができそうだ。尾根推近くまで林道が上ってきているのは地図で確認していた。が、Street Viewで見ることはできず、車を乗りいれることができるかどうか不明であった。尾根筋を藪漕ぎしながら、これではとても黒滝峠までは無理。猿楽岩辺りまで進むにしても、次回は尾根筋からスタートし同じ藪漕ぎをすることになろうと覚悟を決めていたのだが、何とか再びの延々と続くと思われた藪漕ぎから解放され次回に臨めそうでだ。次回は折り返し地点の尾根筋まで林道を走り車をデポし、当初の計画である黒滝峠までは3キロほど。往復6キロほどのピストンで事足る。少し余裕をもって歩けそうに思える。
で、今回の総括。尾根筋は基本、道はない。たまに藪や草原が切れて植林の杉林となってもはっきりとした踏み跡はないし、藪でない杉林には林業の作業道が幾筋も走ることもあり逆に厄介かもしれない。この尾根筋のルートは尾根筋を外さないよう、ひたすらGPSでのルートを確認しながら進むしか術はない。GPSギアは必須ではないだろうか。
因みに私はGarminのGPS専用端末と、iphoneにはカシミール3Dの作者がつくったアプリである「スーパー地形(1000円)をインストールしている。
本日のルート;
■県道210号支線(蓑川経由)を逸れ山道を上り、尾根筋の県道210号支線(蓑川経由)に出る。
県道210号支線(蓑川経由)の「旧土佐道」標識から山道に県道210号支線(蓑川経由)に一度出る>県道210号支線(蓑川経由)に出たところに「土佐街道」標識>「旧土佐道」標識から山道に入る>標高900mの尾根に乗る>土佐街道に復帰>十一里石>杉林の平坦部>尾根筋の県道支線(蓑川経由)に出る。
■尾根筋の道を猿楽岩へと向かう■。
尾根筋の県道支線(蓑川経由)を逸れ林道へ>標識箇所から尾根筋に入る>950m ピークに三角点>尾根筋の鞍部から林道への分岐道>「旧土佐道」標識>南が開ける>965mピーク三角点>馬道?>旧土佐道標識>1050mピーク三角点>旧土佐道標識>1100m三角点南すぐ傍に林道が接近>撤退・引き返し地点。
因みに私はGarminのGPS専用端末と、iphoneにはカシミール3Dの作者がつくったアプリである「スーパー地形(1000円)をインストールしている。
本日のルート;
■県道210号支線(蓑川経由)を逸れ山道を上り、尾根筋の県道210号支線(蓑川経由)に出る。
県道210号支線(蓑川経由)の「旧土佐道」標識から山道に県道210号支線(蓑川経由)に一度出る>県道210号支線(蓑川経由)に出たところに「土佐街道」標識>「旧土佐道」標識から山道に入る>標高900mの尾根に乗る>土佐街道に復帰>十一里石>杉林の平坦部>尾根筋の県道支線(蓑川経由)に出る。
■尾根筋の道を猿楽岩へと向かう■。
尾根筋の県道支線(蓑川経由)を逸れ林道へ>標識箇所から尾根筋に入る>950m ピークに三角点>尾根筋の鞍部から林道への分岐道>「旧土佐道」標識>南が開ける>965mピーク三角点>馬道?>旧土佐道標識>1050mピーク三角点>旧土佐道標識>1100m三角点南すぐ傍に林道が接近>撤退・引き返し地点。
本日のルート(「遊山会」ルート(青)、実行ルート(赤)、補足(緑) |
。
先回の最終到達地点である県道210号支線(蓑川経由)、標高760mほどのところから山道に入り比高差160mほど上り尾根筋に出る。尾根筋に出たところは、車デポ地より曲折しながら尾根へと上ってきた同じ県道210号支線(蓑川経由)である。
■県道210号支線(蓑川経由)を逸れ山道を上り、
尾根筋の県道210号支線(蓑川経由)に出る■
県道210号支線を逸れ山道に入った土佐街道は尾根筋に出る前に一度県道210号支線(蓑川経由)に出る。県道支線に出る手前は腰ならぬ、胸まで埋まるような草の中を進むことになる。
県道210号支線に出た土佐街道は道をクロスし。しばらく県道210号支線に沿って上るのだが、等高線900m辺りの尾根筋辺りで道がわかりにくくなる。GPSギアにプロットした「遊山会」のトラックログは900m等高線に沿って廻り込むように進むのだが、これが結構なザレ場。このザレ場をトラバース気味に進むのが土佐街道であることは後でわかったのだが、その時は、そんなはずは、などと思い尾根筋を垂直に南へと上り、あまりにプロットしたルートと離れるため標高930m辺りで東へと尾根筋を下りプロットした土佐街道のルートに復帰した。尾根筋からトラバース気味にザレ場へと進む等高線900mライン辺りがルートトレースの注意箇所かと思う。
道に復帰し十一里石に出合えばオンコース。その先、少し平坦になった杉林、そこは沢への水を集める少し湿ったところとなっているが、この辺りも少し道がわかりにくい。往路はそれでも前方は尾根筋が近く明るく開けた感があるため、そちらの方向へと向かっていけばいいのだが、復路はトラックログと睨めっこしながら進まなければ、まず道に迷うことになるだろう。私も復路、お気楽に成り行きで道を下り道迷いで「泣いた」。ピストンをする方がそれほどいるとは思えないが、念のため。結局距離1キロ弱、比高差160mの尾根筋まで1時間半強かかった。
県道210号支線に出た土佐街道は道をクロスし。しばらく県道210号支線に沿って上るのだが、等高線900m辺りの尾根筋辺りで道がわかりにくくなる。GPSギアにプロットした「遊山会」のトラックログは900m等高線に沿って廻り込むように進むのだが、これが結構なザレ場。このザレ場をトラバース気味に進むのが土佐街道であることは後でわかったのだが、その時は、そんなはずは、などと思い尾根筋を垂直に南へと上り、あまりにプロットしたルートと離れるため標高930m辺りで東へと尾根筋を下りプロットした土佐街道のルートに復帰した。尾根筋からトラバース気味にザレ場へと進む等高線900mライン辺りがルートトレースの注意箇所かと思う。
道に復帰し十一里石に出合えばオンコース。その先、少し平坦になった杉林、そこは沢への水を集める少し湿ったところとなっているが、この辺りも少し道がわかりにくい。往路はそれでも前方は尾根筋が近く明るく開けた感があるため、そちらの方向へと向かっていけばいいのだが、復路はトラックログと睨めっこしながら進まなければ、まず道に迷うことになるだろう。私も復路、お気楽に成り行きで道を下り道迷いで「泣いた」。ピストンをする方がそれほどいるとは思えないが、念のため。結局距離1キロ弱、比高差160mの尾根筋まで1時間半強かかった。
尾根筋へ上るルート図 |
県道210号支線(蓑川経由)の「旧土佐道」標識から山道に;午前8時2分(標高760m)
県道210号支線(蓑川経由)に車をデポし「旧土佐街道」の標識より山道に入る。踏み込まれた感のない山道をトラックログを頼りに進むと、掘割の道に出合う。このまま続いて欲しいとの願いではあるが、道は直ぐに笹に覆われる。なんとなく道筋っぽい笹の茂みを先に進む。
県道210号支線(蓑川経由)に一度出る;午前8時39分(標高835m)
県道210号支線(蓑川経由)に一度出る;午前8時39分(標高835m)
県道支線下の藪を進み |
県道支線に出る(ここが出口) |
50分弱進むと県道210号支線(蓑川経由)に近づく。県道支線に近づく辺りから茂った草が行く手を遮る。
西に突き出し大きく曲がる県道支線に出るのが一番近いのだが、プロットした「遊山会」のトラックログは、そこに上がることなく、その東のカーブの辺りまで進めとある。上に県道支線が走っているのがわかっているのでいいのだが、この県道支線の下あたり一面は腰というか胸あたりまで埋まるような草に覆われている。結構強烈な藪漕ぎとはなったが県道210号支線(蓑川経由)に這い上がる。
西に突き出し大きく曲がる県道支線に出るのが一番近いのだが、プロットした「遊山会」のトラックログは、そこに上がることなく、その東のカーブの辺りまで進めとある。上に県道支線が走っているのがわかっているのでいいのだが、この県道支線の下あたり一面は腰というか胸あたりまで埋まるような草に覆われている。結構強烈な藪漕ぎとはなったが県道210号支線(蓑川経由)に這い上がる。
●実行ログ
成り行きで進めば |
ここで県道支線に出る |
往路成り行きで、踏み込まれた道を進むと、上述西に突き出し大きく曲がる県道支線に出た。「遊山会」のトラックログはこの地で県道支線に出ることなく、県道に沿って少し西に進むことになっており、ログに従い少し引き返し進んだのだが、これが強烈な藪であった。トラックログを意識せず、成り行きで進むとこのルートを進むことになるかと思う。
県道210号支線(蓑川経由)に出たところに「土佐街道」標識;午前8時40分(標高835m)
県道支線出口に「土佐街道」標識 |
県道支線に出たところに「土佐街道」の標識。その標識は真北を指すのだが、藪漕ぎでやっとたどり着いたところであり、踏まれた道などなにもない。往路はそれでも県道支線という目安があるからいいものの、復路この標識に従い再び藪に入るのかと思うと、少々腰が引ける。
●復路
復路では県道への出口下の強烈な藪というか草に右往左往し、上述「西に突き出し大きく曲がる」箇所に出てしまい、その先の藪を進む気力も既に無く、そのまま県道支線を車デポ地まで歩いて戻ることになった。
「旧土佐道」標識から山道に入る;午前8時44分(標高835m)
●復路
復路では県道への出口下の強烈な藪というか草に右往左往し、上述「西に突き出し大きく曲がる」箇所に出てしまい、その先の藪を進む気力も既に無く、そのまま県道支線を車デポ地まで歩いて戻ることになった。
「旧土佐道」標識から山道に入る;午前8時44分(標高835m)
途中で県道支線から離れないようにと、踏み込まれた道筋の右側の尾根筋に入る。踏み込まれた道を進み、あらぬ方向に引っ張られたことが頭に過ったためである。
●土佐街道ルート
確認はしていないのだが、この踏み込まれた道筋をそのまま進めば、下に記すザレ場につながっていたのかもしれない。
標高900mの尾根に乗る;午前8時55分
標高900mの尾根に乗る;午前8時55分
尾根筋を進み900m等高線辺りで尾根に乗る。左手は崖。土佐街道はその崖のザレ場を進むのだが、その時は、そんなはずは、と思いながら尾根に乗った。
が、プロットした土佐街道のトラックと次第に離れていくため、尾根を東に下りようと崖面端を進む。
土佐街道に復帰;午前9時7分(標高908m)
が、プロットした土佐街道のトラックと次第に離れていくため、尾根を東に下りようと崖面端を進む。
土佐街道に復帰;午前9時7分(標高908m)
掘割道に出る |
ザレ場道 |
標高930mの尾根筋辺りまで上ると、尾根を東に下りることができそうになった。取り合えず崖端近くの尾根筋を下りると掘割の道に出た。プロットした「遊山会」のトラックログとも合致した。
●ザレ場道を確認
復帰した土佐街道をログに従い少し道を戻ると、そこは崖面のザレ場。プロットしたトラックログはそのザレ場を抜けているようだ。土佐街道は尾根筋に乗ることなく、等高線900m辺りから等高線に沿って崖面のザレ場を進むのがオンコースのようである。
十一里石;午前9時33分(標高906m)
ザレ場道確認のため折り返したりしたため少し時間がかかったが、掘割の道を先に進むと道の左に「十一里石」の案内。右手山側に「松山札辻より十一里」と刻まれていた。
面河川に面した七鳥集落にあった十里石のところでもメモしたが、十里と十一里石の立てる位置を取り違え、運び直すのも面倒であったのか、七鳥の「十一」からは「一」を削り、この地の「十」には「一」を刻み加えたと言う。「十」と「里」の間が気持ち窮屈そうなのはそのためだろう。
杉林の平坦部;午前9時34分
面河川に面した七鳥集落にあった十里石のところでもメモしたが、十里と十一里石の立てる位置を取り違え、運び直すのも面倒であったのか、七鳥の「十一」からは「一」を削り、この地の「十」には「一」を刻み加えたと言う。「十」と「里」の間が気持ち窮屈そうなのはそのためだろう。
杉林の平坦部;午前9時34分
十一里石から成り行きで先に進むと900m等高線と910m等高線の間隔が広くなり、平坦な場所に出る。足元は水気で湿っている。これは復路の道迷いでわかったのだが、ザレ場の下は切り込んだ沢となっていた。この杉林あたりも沢の源頭部のひとつになっているのだろう。
●迷い道注意箇所
この平坦部で道は消える。それでも往路は30mも高度を上げれば県道210号支線が通り前方は気持明るくなっておりトラックログを追っかければ尾根筋を走る県道支線に出ることができるが、復路は結構注意していても道に迷ってしまうようなところ。
実際復路は道に迷い右往左往。東に振りすぎ「遊山会」のトラックログのルートに戻るため西に向かうが、そこにはザレ場下の切れ込んだ沢があり迷い地点まで引き返した。そこから、ログを見ながらオンコースを進んでいたつもりでいたのだが、知らず道を逸れ、結局県道支線にはで出たものの、往路アプローチ口から少し東に離れたところに下りることになった。藪が激しくルート復帰を諦め県道へ降りればいいと思ったためでもある。ともあれ、上述ザレ場から杉林の平坦部あたりまでは往路も復路も結構トレースが難しそうに思える。
●迷い道注意箇所
この平坦部で道は消える。それでも往路は30mも高度を上げれば県道210号支線が通り前方は気持明るくなっておりトラックログを追っかければ尾根筋を走る県道支線に出ることができるが、復路は結構注意していても道に迷ってしまうようなところ。
実際復路は道に迷い右往左往。東に振りすぎ「遊山会」のトラックログのルートに戻るため西に向かうが、そこにはザレ場下の切れ込んだ沢があり迷い地点まで引き返した。そこから、ログを見ながらオンコースを進んでいたつもりでいたのだが、知らず道を逸れ、結局県道支線にはで出たものの、往路アプローチ口から少し東に離れたところに下りることになった。藪が激しくルート復帰を諦め県道へ降りればいいと思ったためでもある。ともあれ、上述ザレ場から杉林の平坦部あたりまでは往路も復路も結構トレースが難しそうに思える。
尾根筋の県道支線(蓑川経由)に出る;午前9時42分
平坦な杉林部から10分弱で県道支線(蓑川経由)に出る。県道支線出口には「土佐街道」の標識と石碑が立つ。石碑は大正八年(1919)建立の頌徳石碑。「天下泰平」「記念」「石」の文字と地域に貢献したであろう三人の功を記す。
県道前面の木々は伐採され、前川の谷筋の南に聳える明神山(中津山)に連なる山稜が見える。ここで小休止。
■尾根筋の道を猿楽岩へと向かう■
ここから先はひたすら尾根筋を辿ることになる。当初の計画ではこの頌徳石碑のある尾根筋からスタートし猿楽岩を経由して予土国境の黒滝峠まで6キロ。ピストンで12キロを歩く予定であったが、初回での山入で尾根筋まで達することができず今回尾根筋に辿りついた時刻は既に午前10時。黒滝峠ピストンはちょっと無理そう。ピストンの時間も考慮し、3時間ほど進んだ箇所で折り返すことにした。猿楽峠までは3.5キロほど。そこまで辿りつければいいか、といった思い。
で尾根道を進んだのだが、このルートは基本「道」はない。尾根筋を外さないよう、藪であり笹原であり草の中をひたすら「漕ぎ」進むことになる。時に藪から出るが直ぐまた藪といった状態。厄介なのは時に踏み込まれた道に合うがそれは植林・森林伐採の作業道。快適さに惹かれ道なりに進むと、あらぬ方向に連れていかれる。GPSにプロットしたトラックログと睨めっこしながら、尾根筋を外さないようにひたすら進むしか術はない。木立が遮る藪はまだ足元が見えるのでいいのだが、腰というか胸あたりまで埋まるような草・笹原の茂みでは足元が見えず、何かにひっかけ転びつつまろびつつ、といった有様であった。
メモではいくつかの標識を記しているが、これは往路・復路の合わせ技で偶々出合ったもの。特段のはっきりとした踏み込まれた道筋などほぼ無いわけであるから、成り行きで尾根筋らしきところを進み出合ったわけで、一筋外したところを歩いておれば出合うこともなかったかと思う。
ことほど左様に今回のルート案内は説明が難しい。基本、ひたすら尾根筋を外さず進むこと、というしか言いようがない。で、歩き始めて3時間。折り返し地点は猿楽岩までもたどり着くことができず、その少し手前で撤退・引き返しとなった。
イントロでメモしたように当初黒滝峠を目指す計画としたのは車デポ地の関係。黒滝峠を越えた先、水の峠の北に大規模林道が走っており、そこに車をデポし黒滝峠を繋ごうと思ったわけである。が、今回猿楽岩手前で引き返すことになった。大規模林道から猿楽岩手前の撤退地点のピストン11キロ。ちょっときついなあ、などと思いながら念の為にと、引き返し地点の数メートル南に見える林道をチェックする。猿楽岩あたりまで続く林道があるのはチェックしていたのだが、車を寄せることができる路面状況かはわかっていなかった。
で、路面を見ると舗装はされていないが、伐採木材運搬のトラックなどの往来ゆえか、結構踏み固められている。林道すべてがこの路面状況であれば撤退・引き返し地点まで車を寄せることができそうだ。
「捨てる神あれば拾う神あり」の言ではないが、次回は取敢えずこの地点まで車を寄せてみようということにしてピストンで尾根筋スタート地点に戻る。林道路面がすべて踏み固められていることを願うのみ。
折り返し地点より尾根筋を辿りスタート地点に戻った時刻は午後15時30分頃となっていた。距離は3キロ弱、ピストン往復でも6キロほど。最大標高200m弱の尾根筋ピストンに6時間かかったことになる。少し時間がかかり過ぎのようにも思うが、延々と続いた藪漕ぎであればこんなもんであろうか。
尾根筋のルート |
尾根筋の県道支線(蓑川経由)を逸れ林道へ;午前9時56分(標高915m)
10分ほど休憩し土佐街道歩き再開。歩き始めて直ぐ先、県道210号支線が西へと大きく曲がる突端部から東に林道が逸れる。その角には「土佐街道」の標識が立つ。
Street Viewでこの標識は確認していたのだが、その時点では鬱蒼とした木々の間に立っていたのだが、辺り一面の木々は伐採され空が大きく開けていた。
標識箇所から尾根筋に入る;午前10時7分(標高914m)
標識箇所から尾根筋に入る;午前10時7分(標高914m)
「土佐街道入口」標識 |
東へと林道を進む。この林道がずっと続いてくれたら楽だろうな、などとお気楽に歩を進めると、林道は尾根筋からどんどん離れていく。途中、尾根筋が林道にあたる辺りから山入するのではと林道を引き返し、それらしきアプローチ口を探しながら進むと、林道から少し入ったところに小さな木の標識が立ち、「土佐街道入口」と記してある。今まで出合った「土佐街道」とか「旧土佐道」とは異なった小さな木の標識。うっかりすると見逃してしまうかもしれない。
ともあれ、その標識より尾根筋に入る。
950m ピークに三角点;午前10時22分
尾根筋へのアプロ―チ部は少し踏み込まれた感があるが、進むに従い笹に覆われ道筋など何も見えなくなる。GPSと睨めっこしながら尾根筋を進むと950mピークに標識が立ち、「美川村 三角点を大切にしましょう」とある。「美川村」とあるので、四等三角点だろう。取敢えずオンコースを辿っているようで一安心。
●三角点
三角測量にもちいる緯度・経度の基準となる点。一等三角点(設置間隔約40キロ)、二等三角点(設置間隔約8キロ)、三等三角点(設置間隔約4キロ)、四等し三角点(設置間隔約2キロ)などに分類される(Wikipedia)。一等から三等までの三角点はほとんどが明治時代に設置されたものであるが、四等三角点は市町村等の要望基づき国土調査(地籍調査)を実施するために必要な基準点として設置される、と。
●美川村
昭和30年(1955)、弘形村、仕七川村、中津村が合併し美川村となる。昭和34年(1959)大字七鳥の一部が分離し、久万町、川瀬村、父二峰村と合併して、久万町となり、平成16年(2004年)には上浮穴郡内4か町村の合併により久万高原町となる。「美川村」とあるので、この四等三角点は昭和30年から34年の間に設置されたものだろう。
尚、「美川」の由来は「昭和の市町村合併の際に考案された。村内を面河川と久万川とが合流し、やがて仁淀川となって流れることから、三つの川の「み」、面河川は古名を「味川」と称したこと、御三戸(みみど)呼ばれる地に役場がおかれたこと、美しい自然の「美」などから「美川」としたもの。古味という集落も村内にある」とWikipediaにある。
「旧土佐道」標識;午前10時44分(標高960m)
●三角点
三角測量にもちいる緯度・経度の基準となる点。一等三角点(設置間隔約40キロ)、二等三角点(設置間隔約8キロ)、三等三角点(設置間隔約4キロ)、四等し三角点(設置間隔約2キロ)などに分類される(Wikipedia)。一等から三等までの三角点はほとんどが明治時代に設置されたものであるが、四等三角点は市町村等の要望基づき国土調査(地籍調査)を実施するために必要な基準点として設置される、と。
●美川村
昭和30年(1955)、弘形村、仕七川村、中津村が合併し美川村となる。昭和34年(1959)大字七鳥の一部が分離し、久万町、川瀬村、父二峰村と合併して、久万町となり、平成16年(2004年)には上浮穴郡内4か町村の合併により久万高原町となる。「美川村」とあるので、この四等三角点は昭和30年から34年の間に設置されたものだろう。
尚、「美川」の由来は「昭和の市町村合併の際に考案された。村内を面河川と久万川とが合流し、やがて仁淀川となって流れることから、三つの川の「み」、面河川は古名を「味川」と称したこと、御三戸(みみど)呼ばれる地に役場がおかれたこと、美しい自然の「美」などから「美川」としたもの。古味という集落も村内にある」とWikipediaにある。
「旧土佐道」標識;午前10時44分(標高960m)
鞍部から次のピークへと進む辺りは杉林となっている。尾根筋を少し上ると杉林の中に「旧土佐道」の標識が立つ。
この標識は往路では気が付かなかった。復路で偶々出合ったもの。特段の明瞭な道筋があるわけでもないため、往路は少し離れた尾根筋を上ったため出合わなかったのだろう。ことほと左様に、尾根筋を快適に尾根道を歩くといった風情とはほど遠い尾根筋歩きではある。
この標識は往路では気が付かなかった。復路で偶々出合ったもの。特段の明瞭な道筋があるわけでもないため、往路は少し離れた尾根筋を上ったため出合わなかったのだろう。ことほと左様に、尾根筋を快適に尾根道を歩くといった風情とはほど遠い尾根筋歩きではある。
●林道への道
鞍部に踏まれた道が尾根筋から北に分かれる。往路で東に続いていた林道に合流するのだろうと、復路ではこの道筋を辿り林道に合流しスタート地点に戻った。
南が開ける;午前10時52分(標高960m)
鞍部に踏まれた道が尾根筋から北に分かれる。往路で東に続いていた林道に合流するのだろうと、復路ではこの道筋を辿り林道に合流しスタート地点に戻った。
南が開ける;午前10時52分(標高960m)
杉林の中を進むと前が明るくなってくる。ほどなく右手(南側)が大きく開けた場所に出る。南に連なる山稜は明神山(中津山)から続く尾根筋だろう。中津山の方位をチェックすると156度。写真南東(左手)に見えるピークが明神山(中津山)だろうか。
南に開けた尾根筋は次のピークに続く60mほどの鞍部。南端部のみが伐採されており、切株を乗り越えて進む。
965mピーク三角点;午前11時1分
南に開けた尾根筋は次のピークに続く60mほどの鞍部。南端部のみが伐採されており、切株を乗り越えて進む。
965mピーク三角点;午前11時1分
この辺りピークと鞍部が小刻みに続く。そしてそのピークに四等三角点が設置されている。四等三角点は山間部では2キロに1点、というか約4平方キロに1点設置されると言うのだが三角点間の間隔が狭いように思えるのだが、どういう基準で設置されているのだろう。門外漢にはよくわからない。
馬道?;午前11時10分
鞍部に下りるとその先、960m等高線と970m等高線の間の尾根筋の間隔が広くなっている。そこには中央と左右に掘割風の道が見える。この辺りに「馬道」が残ると言う。馬の蹄で堀割られ、固められた道とのことだが、馬道と作業道の句別はできない。取敢えずこの辺りに馬道が残るといったことで先に進む。
馬道か作業道か不明だが、掘割の道を進むのが楽そうではある。が、どこに連れて行かれるか不安であり、取敢えず尾根筋をトレースして先に進む。
旧土佐道標識;午前11時18分(標高983m)
馬道か作業道か不明だが、掘割の道を進むのが楽そうではある。が、どこに連れて行かれるか不安であり、取敢えず尾根筋をトレースして先に進む。
旧土佐道標識;午前11時18分(標高983m)
尾根筋を進むと「旧土佐道」の標識。この標識も往路では出合うことなく、復路で偶々出合ったもの。実行ログを見ると往路では尾根筋を少し南に振れて進んでおり出合うことなく、復路では少し北側に振って歩いていると作業道に出合い、知らず北へとあらぬ方向に引っ張られ、これはまずいと引き返した尾根筋で偶々標識に出合ったといったもの。ことほど左様に、はっきりとした道筋などない、ということだ。
1050mピーク三角点;;午前11時42分
1050mピーク三角点;;午前11時42分
尾根筋を進む。実行ログを見ると南に振れている。作業道に入り込み知らず南に振れたのだろう。これはまずいと尾根筋へと戻ると、杉林と足元は一面の笹原。そこに偶々「美川村 三角点を大切にしましょう」の四等三角点。1050mピークだろう。
旧土佐道標識;午前11時46分(標高1044m)
旧土佐道標識;午前11時46分(標高1044m)
三角点の先、杉の林は続くが足元は草が茂る。杉の木に巻かれた赤いテープを目安に進むと「旧土佐道」の標識が立っていた。この標識が往路尾根筋で出合った唯一の土佐街道を案内する標識であった。
1100m三角点付近;午後12時10分
1100m三角点付近;午後12時10分
北西に長くのびた尾根筋となっている等高線940mと950mの間の杉林を進み尾根筋を上ると、そこは一面の笹原。腰まで埋まるどこまでも続く笹原といったもの。笹原は1100m辺りまで切れることなく広がる。
尾根筋を辿っているようでも、GPSで尾根筋をチェックしないで進んでいると、知らずあらぬ方向へ向かう。結構南に振れ、尾根筋に復帰。
地図に記号が記される1100m三角点に出合うことを願ったが、それは叶わなかった。メモの段階でこの1100m三角点は途中出合った三角点と異なり、三等三角点であったことがわかり、三角点に思い入れは無いものの、どうせのことならもう少し笹原と格闘して探し出せばよかった、と今になって思うが、当日は、できりだけ早く笹原から抜け出したい思いのほうが強かった。致し方なし。
因みに、この1100m三角点は「笹峰三角点」と称されるようである。全くその通りの笹原であった。
●石鎚遥拝所付近;午後12時14分
尾根筋を辿っているようでも、GPSで尾根筋をチェックしないで進んでいると、知らずあらぬ方向へ向かう。結構南に振れ、尾根筋に復帰。
地図に記号が記される1100m三角点に出合うことを願ったが、それは叶わなかった。メモの段階でこの1100m三角点は途中出合った三角点と異なり、三等三角点であったことがわかり、三角点に思い入れは無いものの、どうせのことならもう少し笹原と格闘して探し出せばよかった、と今になって思うが、当日は、できりだけ早く笹原から抜け出したい思いのほうが強かった。致し方なし。
因みに、この1100m三角点は「笹峰三角点」と称されるようである。全くその通りの笹原であった。
●石鎚遥拝所付近;午後12時14分
1100m三角点の傍、少し北東に石鎚遥拝所がある、と。笹原をさまよったのだがそれらしき構えはなかった。また北は木々に遮られ石鎚山に連なる山稜を見ることもできなかった。
メモの段階でチェックすると、特段の遥拝所跡はなく、石鎚の峰が見える展望所といったものであったよう。結構北の嶺を見ようと藪漕ぎならぬ、笹漕ぎを続けたのだが、それは叶わなかった。
実行ログをチェックすると、石鎚遥拝所の辺りに北に続く作業道に一度出ていた。そこを進めは北の嶺を遠望できる場所に出たのだろうか。よくわからない。
南すぐ傍に林道が接近;午後12時21分(標高1080m)
メモの段階でチェックすると、特段の遥拝所跡はなく、石鎚の峰が見える展望所といったものであったよう。結構北の嶺を見ようと藪漕ぎならぬ、笹漕ぎを続けたのだが、それは叶わなかった。
実行ログをチェックすると、石鎚遥拝所の辺りに北に続く作業道に一度出ていた。そこを進めは北の嶺を遠望できる場所に出たのだろうか。よくわからない。
南すぐ傍に林道が接近;午後12時21分(標高1080m)
直ぐ北に林道が接近 |
踏み込まれた道を東進 |
笹原を抜け足元に草が茂る杉林を進むと、右手が開けてくる。ほどなく右手に抜ける道があり、その先数メートルといったところに林道が見える。この林道は本日のスタート地点である尾根筋を経由し、前川への谷筋へと下る県道210号支線(蓑川集落経由)が南麓の木地の集落から分かれ猿楽岩へと上ってきたもの。
さすがにGoogle Street Viewを見ることはできず、路面状態がどういったものか確認できなかったのだが、結構しっかり踏み固められている。木材伐採作業のトラックの往来によるものだろうか。この状態が全線保たれているなら、車を寄せることができそうだ。
当初の計画で黒滝峠まで進む必要があるとしたのは上述如く、確認できた車デポ地が黒滝峠を越えた2キロほど先にある大規模林道であったため。黒滝峠まで行けなければ再度尾根筋からスタートし黒滝ピストン(往復12錐)するか、大規模林道側からアプロ―チし黒滝峠・猿楽岩を経由して撤退地点まで繋ぐことになる、それはかなわんとの思いであったため。
全面的に安心できたわけではないが、幸運なことに、なんとなく撤退地点まで車を寄せることが出来そうでちょっと安心。
撤退・引き返し地点;午後12時36分(標1080m)
さすがにGoogle Street Viewを見ることはできず、路面状態がどういったものか確認できなかったのだが、結構しっかり踏み固められている。木材伐採作業のトラックの往来によるものだろうか。この状態が全線保たれているなら、車を寄せることができそうだ。
当初の計画で黒滝峠まで進む必要があるとしたのは上述如く、確認できた車デポ地が黒滝峠を越えた2キロほど先にある大規模林道であったため。黒滝峠まで行けなければ再度尾根筋からスタートし黒滝ピストン(往復12錐)するか、大規模林道側からアプロ―チし黒滝峠・猿楽岩を経由して撤退地点まで繋ぐことになる、それはかなわんとの思いであったため。
全面的に安心できたわけではないが、幸運なことに、なんとなく撤退地点まで車を寄せることが出来そうでちょっと安心。
撤退・引き返し地点;午後12時36分(標1080m)
撤退地点。直ぐ北に林道 |
県道に沿って踏み込まれた道筋を進み、午後12時半頃数メートルで林道へと抜ける道を確認。そこも路面はしっかり固められている。ここまで車で寄せることができそうだ。こので撤退・引き返しとする。
当初往路3時間でピストン引き返しとした予定より30分ほど早いが、途次の藪や笹原の状態をみて、それほどスムーズに戻ることもできないだろうし、また尾根筋から車デポ地への復路は結構道に迷いそうとの思い。
尚、地図を見ると撤退地点は「盗人岩」を越えている。途中それらしき岩はわからなかった。GPSの実行トラックログと「遊山会」のトラックが少し離れているのは分かっていたのだが、GPSの御誤差の範囲かと思い、撤退地付近は草が刈り込まれ結構快適な道筋を辿った。土佐街道はもう少し北に振ったほうがいいのかもしれない。次回、「盗人岩」を目安に土佐街道のルートを確認しようと思う
●復路雑感
尾根筋道は途中から950mピークを巻く林道に下り尾根筋スタート地点に戻ったのが午後15時33分。おおよそ3時間で戻れた。
が、その先尾根筋から車デポ地へ戻る道は予想していたザレ場で結構難儀し「土佐街道」と「旧土佐道」の立つ県道210号支線に出たのが午後16時55分。往路1時間ほどであったので、30分ほど右往左往したことになる。
その先も車デポ地に向けて往路歩いた土佐街道ルートに入ったのだが既述の如く激しい藪で右往左往していると、車デポ地より80mほど高い西南に突き出て大きくカーブする県道支線に出てしまった(午後17時11分)。もうこれ以上藪を進む気力もなく、あとは県道支線をとぼとぼと30分ほど下り車デポ地に到着。時刻は午後17時40分となっていた。午後12時半撤退・引き返しはいい判断であったようだ。
で、次回は撤退地点まで林道を走り車をデポし、猿楽岩を経て黒滝峠まで進みピストンでデポ地へと戻ることにする。林道全線が踏み固められていることを願うのみ。
当初往路3時間でピストン引き返しとした予定より30分ほど早いが、途次の藪や笹原の状態をみて、それほどスムーズに戻ることもできないだろうし、また尾根筋から車デポ地への復路は結構道に迷いそうとの思い。
尚、地図を見ると撤退地点は「盗人岩」を越えている。途中それらしき岩はわからなかった。GPSの実行トラックログと「遊山会」のトラックが少し離れているのは分かっていたのだが、GPSの御誤差の範囲かと思い、撤退地付近は草が刈り込まれ結構快適な道筋を辿った。土佐街道はもう少し北に振ったほうがいいのかもしれない。次回、「盗人岩」を目安に土佐街道のルートを確認しようと思う
●復路雑感
尾根筋道は途中から950mピークを巻く林道に下り尾根筋スタート地点に戻ったのが午後15時33分。おおよそ3時間で戻れた。
が、その先尾根筋から車デポ地へ戻る道は予想していたザレ場で結構難儀し「土佐街道」と「旧土佐道」の立つ県道210号支線に出たのが午後16時55分。往路1時間ほどであったので、30分ほど右往左往したことになる。
その先も車デポ地に向けて往路歩いた土佐街道ルートに入ったのだが既述の如く激しい藪で右往左往していると、車デポ地より80mほど高い西南に突き出て大きくカーブする県道支線に出てしまった(午後17時11分)。もうこれ以上藪を進む気力もなく、あとは県道支線をとぼとぼと30分ほど下り車デポ地に到着。時刻は午後17時40分となっていた。午後12時半撤退・引き返しはいい判断であったようだ。
で、次回は撤退地点まで林道を走り車をデポし、猿楽岩を経て黒滝峠まで進みピストンでデポ地へと戻ることにする。林道全線が踏み固められていることを願うのみ。
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