ともあれ、崖線を横に見ながら野川との合流点まで進む。合流点の近くでは「丸子川」も登場する。六郷用水の上流部である。流路は更に南に伸びている。
本日のコース: 京王線・仙川駅 > 甲州街道 > 甲州街道・仙川崖線緑地 > 神明神社 > 祖師谷公園・つりがね池 > 砧の撮影所 > 大蔵3丁目公園 > 野川と合流 > 丸子川・六郷用水分岐点 > 岡本民家園 > 矢戸川合流点 > 砧公園バス停
神明神社
祖師谷公園・つりがね池
崖下からの湧水がもとになった水源池。周囲の丘の緑も美しい。昔、わが身を犠牲にし、雨乞いをおこなった和尚の話が伝わる。日照りが続き、渇水に悩まされていたとき、和尚が現れ雨乞いの儀式をおこなう。するとある日突然の大雨。日があけると和尚の姿はない。お寺から鐘がなくなっている。鐘を引きずった跡が池の辺まで。鐘ともども池に身を投げ。。。つりがね池のあるこの「窪地・谷」 = 祖師谷との説も。祖師谷とは祖師堂のある谷のこと。で、祖師とは関東では日蓮上人のこと。池に身を投げた、といっても今の池は浅そうで身投げの想像はできないが、ともあれ、わが身を犠牲 にした坊さんが日蓮宗の坊さんであったとすれば、そのとおりであろうか。
砧の撮影所
川筋に戻り、両側に成城学園コンプレックスを眺めながら小田急線をくぐる。砧の撮影所を見ながら歩く。張りぼての「岩」が転がっている。砧の由来。往古、この地は絹布の名産地。織りあがった布を小槌で打ってやわらかくするときに下に敷いていた板のことを「絹板(きぬいた)」と。このこれが「砧」の地名の由来とのこと。で、砧といえば、砧6丁目に北原白秋が住んでいた、とか。散歩をしていると白秋の住んでいた、というところにしばしば出会う。千葉の市川の国府台・里見公園には住居が「紫烟草舎」が保存されていた。「野茨に鳩」はお気に入りの詩。短い詩をちょっとメモ:
薔薇
薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花サク。
ナニゴトノ不思議ナケレド。
他と我
二人デ居タレドマダ淋シ、
一人ニナッタラナホ淋シ
シンジツ二人ハ遣ル瀬ナシ
シンジツ一人ハ耐ヘガタシ
(白金之独楽)
大蔵3丁目公園
野川と合流
少し下がったところで、仙川脇から細い水路が分かれている。気になってチェックすると六郷用水との掲示。地図で確認するとずっと南まで続いている。谷戸川とも繋がっている。
すぐ先にある多摩堤通りを越えると仙川は野川と合流。この野川との合流地点では帰るに帰れず、電車に乗るにも乗れない。どうせ最寄の駅まで歩くのならと、六郷 水路・谷戸川沿いに北上し砧公園へ。でバスに乗り、千歳船橋へとのコース設定。仙川・六郷用水の分岐まで戻る
丸子川・六郷用水分岐点
岡本民家園
砧公園バス停
川に沿って北に。が、東名高速道路との交差で行き止まり。川は下をくぐるが道はない。結局高速道路にそって砧公園・環八近くまで引っ張られバス停に。
photo by tarawo
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