カシミール3D
閑話休題。地形図をつくるまでのお話。歩きはじめ、足元の地形が気になり、あれこれ地形図を探してはみたものの、結局「カシミル3D」というソフトを使って等高データをつけた、というか等高別に色分けした地形図を作るようになるまでのあれこれをメモしておく。
東京の立体地形図を探して結構多くの書店は廻った。こんなディープな地図など無いだろうな、あればいいなあ、とは思ったのだが、案の定、見つけることができなかった。
Webを調べた。検索エンジンを使い、「東京の地形」「東京の地図」といった検索から、「東京 地形図」「東京 立体地図」「江戸 地形」といた「OR検索」まで、それはそれは、調べ続けた。
で、「jm@foo 地形散歩」、というサイトを発見。これだよ、これ。いやはや嬉しかった。
地形図もさることながら、地形散歩、ってことに興味を持つ方がいることも嬉かった。また、「地形 散歩」でヒットしたのは「武蔵野台地の河岸段丘」というホームページ。これだよ、これ。
こういった地形図をつくりたかった。どのようにして作っているのか、コメントを探した。
jm@foo 地形散歩のサイトに以下のコメントがあった。
「地形図は数値地図5mメッシュ(標高)のデータを整形後、GMTで描画した。カシミール3Dでもある程度同じようなことが、しかもはるかに簡単に可能だが、等高線がガタガタになってしまったり、段彩色を細かくコントロールしにくかったりと、やや不満があったためGMTを使用した。」
GMOがよさそう。ということで、GMOのサイトを調べたが、Linuxとかcompileとか、どうもこれは本格的そうで、とても手には負えそうにもない。諦めた。そして、同じくコメントにあった、カシミール3Dでつくってみようということになった。
「武蔵野台地の河岸段丘」にも「このページで表示している地図の画像は、DAN杉本さんが開発・作成したソフト「カシミール3D」で作成したものです」というコメントがあった。ますます意を強くした。「カシミール3D」でつくってみよう。
実のところ、カシミール3Dは既に持っていた。一昨年八ヶ岳に登ったとき、その思い出話を山好きの弟(「四国の山に行こうよ」というホームページをもっている)としているとき、山岳地形3Dソフトとして、いいものがあるよ、ということで紹介してもらったわけだ。
カシミール3D自体はフリーウエアのソフトだが、書店でもCD-ROM付きの書籍として販売しているとのこと。本さえ買えばあれこれ準備しなくてもすぐに使えるという話なので、迷うことなく書店へ。『カシミール3D入門:\1900』と『カシミール3D パーフェクトマスター編:\2600』の2冊を買った。
『カシミール3D入門』には、地図画像+標高データがマッピングされている1/50,000(関東甲信越)と1/200,000(全国)の地図データが付いている。『カシミール3D パーフェクトマスター編』には同じく、1/50,000(東北北海道)と1/200,000(全国)の地図データ、それに50mメッシュ(全国)が入っていた。また機能拡張のための各種プラグインソフトが入っている。現在では50mメッシュ(全国)といったものの意味も少しはわかるのだが、そのときはあまり気にもせず、3Dというか立体の地図がつくれることだけがうれしかった。
八ヶ岳、秩父の棒の折山、奥多摩の高尾山、御岳さん、三頭山、大菩薩峠、丹沢の檜洞、キャンプに行った草津近くの野反湖、大町ダム・龍神湖など、いままでに登った山の立体地図、麓から・登山道の途中から、そして上空から眺めた立体地図など作って楽しんでいたわけだ。上と下の画像は上空2,100メートルから見た八ヶ岳と、上空6,000メートルからみた高尾・陣場。相模湖あたりの風景。
その時は、まさか、カシミール3Dを使って、東京の地形図をつくることになろうとは思いもしなかった。今回、東京の地形図をつくるようになって初めてカシミール3Dのもつ機能のお勉強をはじめた気がする。その学習の履歴は次回にまとめてみようと思う。
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